【看護師のリアル】「人手不足」の裏にある恐ろしい構造…それでも現場で戦う妻がマジで凄すぎる件

「病院はどこも人手不足で、本当に毎日カツカツなんだよね……」

夕食後、疲れた顔でポツリと漏らした妻の言葉。 そこでふと、素朴な疑問が浮かびました。

「ニュースでも看護師不足ってよく見るけど、毎年国家試験で何万人も合格してるよね? なんでそんなにずっと人が足りないの?」

気になって詳しく調べてみたら、そこには日本の医療現場が抱える「恐怖の構造」と、そんな過酷な環境で踏ん張る妻への「猛烈なリスペクト」が湧き上がる結末が待っていました。

衝撃の事実:実は「有資格者」は山ほどいる!?

調べてみて最初にひっくり返りそうになったのが、このデータです。

なんと、看護師の免許を持っていながら病院で働いていない「潜在看護師」は、全国に約79万人もいるそうです。 資格を持っている人の「約3人に1人(約33%)」が、現場から離れてしまっている計算になります。

つまり、「看護師になる人がいない」のではなく、「看護師になっても現場に残れない・戻れない」というのが人手不足の本当の理由だったのです。

特に離職率がピークを迎えるのが「35歳〜39歳」。 まさに経験を積んで、現場で一番頼りになるエース世代です。なぜ彼女たちは現場を去らなければならないのでしょうか?

理由①:命を削る働き方と「家庭」の両立という無理ゲー

最大の理由は、やっぱり結婚や出産、育児といったライフイベントです。

前回調べたように、日本の看護現場の主流は「1回16時間の2交替夜勤」や「予測不能な残業」。 独身のうちは体力と気力で乗り切れても、子どもが生まれた瞬間にこの働き方は「物理的に無理ゲー」になります。

保育園のお迎えの時間に絶対に終わらない残業、急な夜勤シフト……。 「子どもの顔をまともに見られない」「家庭が崩壊する」「夫や親にも頼れない」と追い詰められ、優秀な看護師さんたちが涙を飲む思いで現場を去っていくのです。

実際、我が家でも「保育園のお迎えに間に合わない」「子どもが熱を出した時、どちらが仕事を休むか」という問題に何度も直面しました。その都度、妻と意見をぶつけ合い、時には喧嘩もしながらなんとか乗り越えてきた歴史があります。今でもたまに「今回はどうする?」と頭を抱えることがあり、本当に正解のない難しい問題だと痛感しています。

人手が足りないから現場が過酷になり、過酷だからママさん看護師が辞めていき、さらに人手が足りなくなる——。 まさに「穴の空いたバケツ」状態の負の連鎖が起きていました。

理由②:一度離れると立ち塞がる「ブランクの恐怖」

「子育てが少し落ち着いたら復帰すればいいのでは?」と思うかもしれません。 でも、妻の同僚の方々が漏らしていた悩みを聞いて、復帰のハードルの高さに絶句しました。

医療の世界は、日進月歩です。 たった数年現場を離れるだけで、新しい薬、新しい治療法、新しい医療機器、電子カルテの仕様変更などが怒涛のように押し寄せます。

  • 「数年分の医療知識のアップデート」という途方もない勉強量
  • 「採血や注射の感覚を忘れているかも」という恐怖
  • 「育児中の疲れがあるなかでの、重労働や夜勤に耐えるか」という体力的不安
  • 「子どもが急に発熱した時、ギリギリの現場で休みを言い出せるか」という精神的重圧

人命を預かる仕事だからこそ、「知識不足でミスをしたらどうしよう」というプレッシャーは一般企業の復帰とは比べものになりません。この恐怖が、復帰への大きな壁になっていたのです。

医療現場への復帰は、本人の努力はもちろん、家族の相互協力がないと成り立ちません。お恥ずかしい話ですが、私自身、子どもが生まれて、育休復帰後にようやくその深刻さに気づき、意識が変わりました。夫婦二人の時は「お互い最低限自分のことをやっておけば回る」状態でしたが、子どもがいるとそうはいきません。だからこそ、育休復帰後のキャリアや生活については、子どもが生まれる前からパートナーと深く話し合い、覚悟をすり合わせておくことがいかに大事か、今なら痛いほどわかります。

そんな現場で働き続ける妻、マジで凄すぎる

「人手が足りない」「休めない」「同僚がどんどん辞めていく」 そんな悲鳴が飛び交う過酷な構造の中で、妻は今日も愚痴をこぼしつつも看護服に着替え、病院へと向かっていきます。

自分自身だって体力的にギリギリなはずなのに、 「両立に悩む同僚の気持ち」や「ブランクに怯える復職者の不安」に寄り添い、現場を支え続けている。

「辞めたい」と投げ出すのは簡単なのに、慢性的な人手不足を嘆きながらも絶対に責任感を捨てない妻。 その背中は、夫の私から見て「マジでかっこいい」の一言に尽きます。

医療業界の構造的な問題を個人で変えることはできないかもしれない。 でも、命の現場を守るために踏ん張り続けている妻を、「家で一番快適に過ごさせてあげること」くらいはできるはずだ、と。

……とはいえ、私自身も仕事で帰りが遅くなると、最低限の家事ルーティンを回すだけで精一杯になってしまい、「気の利いたサポートができなくてごめんな」と心の中で謝る日も少なくありません。
それでも、不器用なりに妻を支え続けたい。それが、ごく普通の夫である私にできるなのかなと考えます。

次回は、我が家が幾度となく衝突し、話し合いを重ねてようやく辿り着いた「とんとこたん世帯のリアルな家事分担」について赤裸々に語ります。 決して完璧ではないけれど、夫婦で「最強のチーム」になるための試行錯誤の記録です。ぜひ、次回の更新もお待ちいただければ嬉しいです!

おすすめの記事